相手との会話が全く弾まずに、気まずい思いをしたことは、誰にでもあると思います。
もっと心にグサッと突き刺さるのは、「あなたの話って、つまらない」なんて言われたりした時です。はい、私だって言われたことがあります(笑)
話し方が不味くて失敗すると、大きなショックが後々まで残るものですね。そして次にも、同じような失敗をしてしまいます。
「私は話し下手なのだ!」という呪縛に掛かってしまい、これは放っておくと、一生解けないかもしれません。
そうならないためには、どうしたら良いのでしょうか?
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あなたが真っ先に話し出すことって、何ですか?
世の中には話し下手を克服する方法として、いろんなテクニックが紹介されています。
ちょっとググってみただけでも、「共通の話題を見つける」「質問をして相手の思っていることを聞き出す」「自分自身について話す」などのテクニックが紹介されています。
なるほど、確かにそうだな、と思います。これらのテクニックを使えば、明日からバンバン話せるようになるのでしょう!
でも、その前に、私はもっと根源的なことに話し下手の原因があると思うのです。
映画の感想を求められた時
話し下手だと自覚している人は、決して頭の回転が鈍いわけではないと思います。むしろ、打ち解け合って話してみると、頭が良くて、知的な人であったりする場合が多いです。
では、なぜ話そうとすると、うまく言葉が続かなくなってしまうのでしょうか?
例えば、あなたが話題の映画を観たとします。その映画を観ていない友人から、「どうだった?」と感想を求められたら、何から話しますか?
「監督は有名な○○○で、俳優は今注目されている新人の○○○で、ストーリーの時代背景はこれこれで……」と、とにかく知っている限りのことを思い出して、どんな映画なのかを語ろうとしていませんか?
相手は「説明」ではなく、「感想」を求めている
頭の良い人ほど、最初からしっかりと説明しようとしてしまうのですね。
だから、心の中で、「あれ、あの監督は誰だったっけ? 名前をド忘れしてしまった。うーん、誰だっけ……」と、自分で勝手にパニックになってしまうのです。
そうなったら、もう言葉は出て来ません。相手も、しらーっとした顔になるので、ますます頭の中が真っ白になってしまいます。
監督の名前は、聞かれたら答えればいいことです。最初から言う必要もないですし、相手はそんなことに興味はないかもしれません。
相手は映画の「説明」ではなく、「感想」を求めているんですね。これを勘違いしてはいけません。
たとえ、あなたが完璧に映画の説明をして、自分は良い気持ちになれたとしても、「あの人の話って長くて、つまらない」と陰で言われているかもしれないのです(^^;)
最初から説明しようとしていませんか?
女性は直感的な言葉で、自分の感情を素直に交えて話すことが上手ですね。
映画の感想を聞かれたら、「もう、超おもしかったぁ~♪」というような言葉が、真っ先に出てくることが多いです。
「この映画の監督は○○○でね、代表作は○○○なんどけど…」なんていう、説明くさい言葉からは始まりません。
まずは素直に感情を出してから、話を始めたほうが良いのですね。相手の心が掴めますし、自分も調子が上がります。
相手の言葉にも「そうそう!」と、感情を込めて頷いてあげます。そうした流れができれば、会話も自然に弾んでいきます。
結論を言えば、「最初から説明するな!」ということです。
会話は感情のキャッチボール
会話は言葉のキャッチボールと言いますが、もっと言えば、感情のキャッチボールなのだと思います。
相手に「そんなに知っていて凄いね」と言われるよりも、「一緒に話していると楽しい!」と言われるほうが、嬉しいと思いませんか?
その楽しい会話の合間に、あなたの知識をちょっとずつ盛り込めば良いのだと思います。
これは日常会話だけでなく、ビジネスにも通じると思います。
「この商品は便利ですよ~! お客さんから大評判なんです♪」とニコニコしながら、感情を込めた言葉から商談に入ったほうがスムーズですね。
聞かれてもいないのに、最初から「この商品の新機能は、ここが優れていまして…」なんてセールストークをされたら、ちょっと引いてしまいます。
言葉に感情を込める
冒頭で「話し下手の原因」と書きましたが、その原因とは、そのような人には「説明癖がある」ということなのだと思います。
何でもかんでも上手に説明しようだなんて、自分で勝手にハードルを上げているんですね。だから、話に躓いてしまうのです。
話に詰まりそうになったら、「あれは楽しかったなぁ」とか「もう一回観てみたいなぁ」とか、感情を込めた言葉をポツリとつぶやいてみると良いのだと思います。
それが呼び水になって、話が続きやすくなります。相手も、そのような言葉には反応しやすくなります。
もちろん、本当に感情がこもっていないとダメですね。相手にも空々しく聞こえてしまいます。
自分が話し下手だと思い込んでいると損をする
偉そうに書いていますが、かくいう私にも説明癖があります。なので、自分自身の経験にも照らし合わせて、この記事を書いてみました。
自分が話し下手だと思い込んでいると、あらゆる機会で損をしてしまいます。
話し下手なのではなく、「最初から上手に説明しようと思い過ぎていたのではないか?」と考えてみてはいかがでしょうか?
これで明日から会話の達人になれるほど甘くはないですが、まずは「話し下手の呪縛」から解き放たれる第一歩になるのだと思います。
にゃんだふるな「まとめ」
本当の話し上手は、聞き上手でもあると思います。どれだけ滑舌良く話せたとしても、相手が楽しめない会話をする人は、話し下手なのです。
相手が楽しい気持ちになる。だから自分も楽しくなる。こんな会話が出来たらいいですね!